ニュースにみる これは現代のニセ牛缶事件!?
最近、ホテルの偽装問題がいろいろとニュースになっていますが…。
消費者事件の歴史をひも解くと、「ニセ牛缶事件」というのがあります。
昭和35年ころのことですが、 牛肉を使った缶詰かのように装った商品が実はクジラの肉だった…という事件ですね。
当時は、牛肉と装って違う肉(クジラ、馬肉)を使用することが、 なかば慣習となっていたなんていう時代背景もあるようですが、 この事件を契機に「景品表示法」などの法律が整備されるに至ったとのこと。
※なぜこんなことを知ってるかというと、
司法書士相手の研修会で、
「消費者事件の歴史」と題して、ニセ牛缶事件のことを講義したことがあるんですが、 ダダすべったもんで、悔しくて覚えているんです。
それはさておき、 今回のようなことがあると、その企業のブランドイメージなどは、 大きく損なうことになります。
そのようなリスクを抱え込まないという観点からも、 企業のコンプライアンスというのは、極めて重要なはずなんですが…。
僕ら、個人個人の消費者も、
ちゃんとした知識をもってチェックしなければなりませんね。 (もちろん、ちゃんとした企業をしっかりと評価していくことも。)
そうすることで、 まっとうな商売をしている企業を消費者が育てていく、 という側面もあるんじゃないかと思うんです。
今回のようなこと(もっと言えば、表示の偽装などの問題に留まらず、いろんな消費者被害)が起きないようするには、 どうしたらいいか…なんてことは、もちろん、僕にはわかりません。
いろんな制度を作ったりして、社会のシステムを変えてみるということも、大事なんだろうと思いますが、 僕ら一般人にはなかなか、実感として得られるものではなかったりすることも。
そんなことよりも、今回のようなニュースを見たときに、 一人一人が「ちょっとだけ考えてみる」と、何かがほんの少しだけでも変わるかもしれません。 意外にそうやって出てきたものの方が、大きな力になるような気がします。
P.S. 全く話が変わるようですが、 「ブラッドダイヤモンド」って映画をご存知ですか?
光り輝く「ダイヤモンド」ですが、ダイヤモンドの採掘現場では何が起きているのか… ということを描いた映画です。 映画の内容は、書きませんが、「ちょっと考えてみた」映画でした。