失敗しない賃貸マンションの選び方
2月に入って、そろそろ賃貸マンションを探して引越を検討しているという方もいることと思います。
賃貸マンションを選ぶときには、「できるだけ新築の綺麗な物件に住みたい」とか、「家賃が安いところがいい」といったことで選んでしまうことが多いですが、このような方は要注意です。
国土交通省が平成27年3月に発表した「住宅市場動向調査報告書」によると、民間賃貸住宅に入居している世帯のうち3割を超える方が、何らかの「困った経験」をしたことがあるとしています。
入居してから後悔しないために、賃貸マンションに入居する際にはどのような点に注意するとよいでしょうか。
日頃、賃貸住宅に関する相談を受けることが多いのですが、その経験を交えて3つをご紹介してみます。
国土交通省が平成27年3月に発表した「住宅市場動向調査報告書」によると、民間賃貸住宅に入居している世帯のうち3割を超える方が、何らかの「困った経験」をしたことがあるとしています。
入居してから後悔しないために、賃貸マンションに入居する際にはどのような点に注意するとよいでしょうか。
日頃、賃貸住宅に関する相談を受けることが多いのですが、その経験を交えて3つをご紹介してみます。
その1広告を鵜呑みにしない 「不動産業者の徒歩5分」は正しいか?
不動産業者の営業所やインターネットのチラシでよく見かける「駅まで徒歩5分」という広告、よく見ませんか。
これは実際に歩いたときの時間と異なることがあります。
不動産業者の中には徒歩の計算をするときは、自主ルールとして80メートルで1分と計算している業者もあります。しかし、信号待ちの時間や坂道などを考慮に入れている数値ではなく、あくまでの参考値に過ぎません。
広告の表示を鵜呑みにするのではなく、自分で実際に歩いて確認するとよいと思います。
実際に確認した方がよい…というのは公共の交通機関までの距離だけではありません。
気に入った物件がある場合は、日中だけではなく、夜間にも足を運んでみるとよいと思います。日中仕事で家を空けていることが多い方は、主に生活をする時間帯は夜間になると思いますので、夜間の状況はぜひ確認するべきです。例えば、閑静な住宅街などと宣伝されていても、道路沿いなどでは夜間でも交通量が落ちずに車の音がうるさい…などの可能性もあるからです。
もちろん、物件の中に入って備品を確認することも大切です。
不動産業者が広告で利用しているチラシや物件案内のために図面などもあくまで参考程度と考えるべきでしょう。生活をするうえで必要な備品やこだわりたいポイントなどがある場合は、明確に条件として示しておきましょう。
あまりに実際の状況とかけ離れていれば別ですが、広告やチラシの内容だけを頼りに契約をして、あとで「紹介された物件と違う」として契約の解除や損害賠償を要求することは、難しい場合が多いと思います。
賃貸住宅の契約は長期間に及ぶことも少なくないので、契約をする際は、自分で確かめることが大切です。
これは実際に歩いたときの時間と異なることがあります。
不動産業者の中には徒歩の計算をするときは、自主ルールとして80メートルで1分と計算している業者もあります。しかし、信号待ちの時間や坂道などを考慮に入れている数値ではなく、あくまでの参考値に過ぎません。
広告の表示を鵜呑みにするのではなく、自分で実際に歩いて確認するとよいと思います。
実際に確認した方がよい…というのは公共の交通機関までの距離だけではありません。
気に入った物件がある場合は、日中だけではなく、夜間にも足を運んでみるとよいと思います。日中仕事で家を空けていることが多い方は、主に生活をする時間帯は夜間になると思いますので、夜間の状況はぜひ確認するべきです。例えば、閑静な住宅街などと宣伝されていても、道路沿いなどでは夜間でも交通量が落ちずに車の音がうるさい…などの可能性もあるからです。
もちろん、物件の中に入って備品を確認することも大切です。
不動産業者が広告で利用しているチラシや物件案内のために図面などもあくまで参考程度と考えるべきでしょう。生活をするうえで必要な備品やこだわりたいポイントなどがある場合は、明確に条件として示しておきましょう。
あまりに実際の状況とかけ離れていれば別ですが、広告やチラシの内容だけを頼りに契約をして、あとで「紹介された物件と違う」として契約の解除や損害賠償を要求することは、難しい場合が多いと思います。
賃貸住宅の契約は長期間に及ぶことも少なくないので、契約をする際は、自分で確かめることが大切です。
その2 過去にトラブルがなかったか確認をしてみる。
賃貸住宅で生活をする際、なるべく遭遇したくないトラブルが「騒音に関するトラブル」です。
騒音についてトラブルとなった場合には、受忍限度といって「どこまでなら我慢するべき音か」ということがポイントになります。
大家さんとしては、受忍限度を超える騒音を出している入居者がいたら、他の入居者の迷惑とならないよう警告するべきでしょうし、場合によっては契約を解除するべきです。
しかし、契約を解除するなどという話になると、大家さんとしても契約の解除の妥当性をめぐってトラブルとなってしまうことも。トラブルとなることを恐れて二の足を踏んでしまい、問題が解決しないまま…というケースも珍しくありません。
可能であれば騒音に関するトラブルのない物件を選択したいものですが、そのための一つの方法としては、物件を探す際、過去の騒音に関するトラブルがなかったことを契約の条件としてみる、という方法をあげることができます。
大家さんとしては、契約段階であらゆる事情を事前に説明することはできないでしょうが、入居を希望する人から契約の可能性について判断をする材料として特に尋ねられている件については、誠実に答えるべき義務を負うと考えられます。
入居の際に過去のトラブル事例を尋ねる…ということは、あまりしたことはないでしょうが、ぜひ試してみてください。
騒音についてトラブルとなった場合には、受忍限度といって「どこまでなら我慢するべき音か」ということがポイントになります。
大家さんとしては、受忍限度を超える騒音を出している入居者がいたら、他の入居者の迷惑とならないよう警告するべきでしょうし、場合によっては契約を解除するべきです。
しかし、契約を解除するなどという話になると、大家さんとしても契約の解除の妥当性をめぐってトラブルとなってしまうことも。トラブルとなることを恐れて二の足を踏んでしまい、問題が解決しないまま…というケースも珍しくありません。
可能であれば騒音に関するトラブルのない物件を選択したいものですが、そのための一つの方法としては、物件を探す際、過去の騒音に関するトラブルがなかったことを契約の条件としてみる、という方法をあげることができます。
大家さんとしては、契約段階であらゆる事情を事前に説明することはできないでしょうが、入居を希望する人から契約の可能性について判断をする材料として特に尋ねられている件については、誠実に答えるべき義務を負うと考えられます。
入居の際に過去のトラブル事例を尋ねる…ということは、あまりしたことはないでしょうが、ぜひ試してみてください。
その3 入居時の状況は証拠に残しておく。
賃貸マンションに入居した際、多くの場合はリフォームがされているでしょうが、それでも全ての物品が新しい…ということはないと思います。
例えば、フローリングについては、耐用年数が長い分、入居者が入れ替わるたびに張り替えるということはありません。入居当初から多少のキズがある場合もあるでしょう。
退去の際に、もともとあったものか入居期間中にできたものかはっきりと分からずにトラブルとなるケースは意外と多いです。
入居当初の部屋の状態は、不動産業者と立会いをして確認してもらっておくとよいと思います。
さらに言えば、その際の写真などを残していると後々の無用なトラブルを避けることができますし、証拠として役に立ってくれます。
例えば、フローリングについては、耐用年数が長い分、入居者が入れ替わるたびに張り替えるということはありません。入居当初から多少のキズがある場合もあるでしょう。
退去の際に、もともとあったものか入居期間中にできたものかはっきりと分からずにトラブルとなるケースは意外と多いです。
入居当初の部屋の状態は、不動産業者と立会いをして確認してもらっておくとよいと思います。
さらに言えば、その際の写真などを残していると後々の無用なトラブルを避けることができますし、証拠として役に立ってくれます。
まとめ
不動産は、買うときも借りるときも、新しい生活に目を奪われて、なかなかリスクには目が向きません。
長年住むことを考えれば、もう少しリスクについてもしっかりと検討するべきです。
先ほどご紹介した騒音に関するトラブルでいえば、問題が解決しないまま時間だけが経ってしまい、結局自分から退去せざるを得なくなる…ということも。
今回ご紹介したものはほんの一例ですが、ちょっとした工夫でリスクを減らすことはできるものです。これから物件探しをするという方は是非参考にしてください。
長年住むことを考えれば、もう少しリスクについてもしっかりと検討するべきです。
先ほどご紹介した騒音に関するトラブルでいえば、問題が解決しないまま時間だけが経ってしまい、結局自分から退去せざるを得なくなる…ということも。
今回ご紹介したものはほんの一例ですが、ちょっとした工夫でリスクを減らすことはできるものです。これから物件探しをするという方は是非参考にしてください。