ニュースにみる 交通事故の賠償額が増えるかも。「中間利益」てなんだ?
交通事故「中間利息」:現状5%から3%に下げて変動制へ
毎日新聞 2014年07月08日 20時52分(最終更新 07月08日 23時18分)
先日のニュースに出てましたね。
中間利益というのは、ちょっとわかりにくいですよね。
交通事故のケガが回復せず後遺障害が残ってしまってその後仕事ができなくなってしまった場合、
仕事をしていたら得たであろう収入が補償されます。
(「逸失利益」とか言ったりしますね)
例えば、30歳で事故にあってしまった場合、通常、67歳くらいまでは仕事ができたはずだとして、
37年分の収入を補償するために支払われる賠償金のことです。
これを計算するときに、
補償される収入を一括でもらうことができるので、
一括でもらったお金を運用すれば得ることのできるはずのもの(利息)については、賠償から差し引くべきだと考えるんです。
これが「中間利益」というものです。
ではどのくらいの利率で運用できると考えるか。
これまでは5%として計算をしていたのですが、これを3パーセントに引き下げてはどうか、ということですね。
いうまでもなく、5%で運用できる…なんてことは現在の状況ではなかなか難しいにもかかわらず、
それを「運用できたはずだ」として賠償金から引かれてしまうと、被害者が損をしてしまうということですね。
自動者保険の会社からすると、
賠償額の増額となるのであれば負担が増えちゃうじゃないかということになりますから、
結果として、僕らの負担している自動車保険の保険料が上がるかもしれません…ということも記事になっています。
この件は今後またニュースになるかもしれません。