映画をみる ジェイコブスラダー
ベトナム戦争の話。
アメリカ軍は、苦戦の続く戦況を何とかするべく、兵士の士気をあげるために、ある薬を開発する。
その薬を投薬された兵士たちは、ベトナムから帰還後、どうなっていくか…。
というストーリーを軸に話が展開されていきます。
その中の一人、ジェイコブ・シンガー(ティムロビンス)は、
妻や子供たちに囲まれて生きる自分であるときもあれば、
家族と別れ、郵便局の同僚ジェジー(エリザベスペーニャ)と同棲する自分であるときもある。
夢から覚めたと思ったら、それが夢だったりして、 何が夢で、何が現実なのか…。
そのような状況をくぐり抜けながら、ジェイコブが最後にたどり着くのは…。 というストーリです。
監督は、『ナインハーフ』とかのエイドリアン・ライン。
エイドリアン・ラインさんは、「光の魔術師」なんて言われてますね。 この映画はけっこう古いんだけど、今見ても、映像がすごくスタイリッシュです。 でも、こう、なんというか、 映像だけ奇をてらった…というものではなくて、映画自体にすごくしっくりくるものなんですよね。
出ている俳優たちもよかった。 この映画は、陽気なティムロビンスが演じなければ救いがない… といった趣旨のことをエイドリアンラインはコメントしていますが、確かに。 エリザベスペーニャ扮するジェジーも強烈で悪魔的な魅力を放っています。
とてもとても印象に残る映画でした。
「受け入れるとはこういうことなのか」と。
観終わった後、ホッとするような、ふっと心が軽くなるような感じがします。
なかなかそんな映画もないですよね。
P.S. ところで、僕のいくレンタルビデオショップでは、「サイコスリラー」というコーナーに置いてある。 確かにサイコスリラーかもしれないけど。 僕的には違うジャンルにおいて欲しい。