困らない程度にロックを聴く
『I fought the law』という歌は、以前から知っていたんですが、 最近、また、ふいに聴く機会があって、どんな歌なんだろうと思って、ネットでいろいろ調べてみました。
ウィキペディア情報によると、1956年にソニーカーティスさんという方が発表した楽曲だとか。 いろんなアーティストがカバーしていますね。
歌詞はこんな感じ。
「オレは、法と戦った。そして法に敗れたんだ。 オレには金が必要だった。だって金を持ってなかったから。
リボルバーを持って、人々から強盗をする。
彼女を残していくのは、最悪の気分だ。
オレは法と戦って、そして敗れたんだ。」
なんとも言えない歌詞ですね。 でも、なんか心に引っかかる。
この歌について、ネットの中でこんなことを書いている人がいました。
「法」というのは、権力の象徴。 貧しい人々は、権力だとかエセの権威だとかに対して、かなうはずもなく、敗れ去る。 唯一、手に入れることのできる希望としての「彼女」にさえ、会えなくなってしまうのだと。
こういう理解が正しいかどうかは知りませんが (芸術の解釈に正しい、正しくないというのが、どれほどの意味があるか知らないけど)、 こういうふうにこの曲を聴くと、しっくりくる感じがしますね。
無力でどうしようもない閉塞感というか、やり場のない感じを、ロックにのせて歌っている。 そんな感じがします。
60年近く前の曲ですけど、いいですね。
職業がら、I fought the law していたりすると困ったことになるんですが(笑)。