社会科見学で会社の厳しさを知る

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あれはもう去年のことになるんだけど、ある会社に社会科見学に行ったときのこと。
 
大学を卒業した翌年に資格を取ってそのまま開業してしまったので(というか本当は司法書士事務所に雇ってもらうつもりだったけど誰も雇ってくれなかったのだ)、会社で働いた経験がない。
この年になって思うには、やっぱり会社勤めをちゃんと経験しておいた方が良かったなということなのだが、まぁこればかりは仕方がない。
 
…なんてことを日々ぼんやり考えていたんですが、そんなときに会社見学をしてこないか、という話しが舞い込んできた。
受け入れてくれる会社は、その会社の実際のオフィスのなかを見学させてくれて、これからのオフィスの使い方の提案をする、ということだ。
 
会社というものにとても興味深々の僕は、二つ返事で引きうけて、もう一人の同業者(この人は司法書士会でも役付きの偉い人)と二人で社会科見学に出かけた。

自分の会社のオフィスを見せちゃおうというだけあって、オシャレということだけでなく、極めて機能的なオフィスだった。
僕の事務所は書類の束に囲まれて仕事をしている状態なんですが、その会社ではそんな人は一人もいない。どうやったら書類ジャングルから解放されるかというのがその会社のオフィス作りのテーマでもあるので、さすがだった。

ひと通りオフィスの案内が終わったあとは、オフィスの使い方を改善するためのプレゼンタイム。
一般企業のプレゼンは初体験だったが、これがまたなかなかのものだった。
冒頭に「ウチの会社はこういう会社です」というものをちゃんとと定義づける。その定義から発生するものを会社の価値として提案しようとしているのだ。
こういう姿勢はけっこう好きだ。
 
 
ということでまったく申し分なく終わった社会科見学だったが、数日後、会社の担当者からメールが来た。会社見学に参加したことへのお礼のメールだった。
 
さすがにアフターフォローもしっかりしてるなぁと感心していたら…
 
ん?なんかまたメールが来た…。

「先ほどのメールは○○先生(僕と会社見学に一緒に行った人)宛にお送りするつもりだったのを誤って僕に送ってしまった、削除しておいてほしい」という趣旨のメールだった。
 
おいおい、確かに僕は役付き人間じゃないけどさ、そこは見学に参加してもらってありがとうございました、で終わっといていいんじゃないかな。
僕だってちゃんと参加したんだからさ。
 
会社って、ある意味、わかりやすいというか、厳しいところなんだな。

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